塩
前回の話で塩の重要性を少しは分かって頂いたと思います。
効果など更にもう少し。
《 減塩 》
だしの素などの粉末にもナトリウムなどの加工された塩分が含まれているので、自分で出汁をとりましょう。
《 塩水のうがい 》
うがい薬ほど殺菌作用はありませんが、塩うがいであれば殺菌消毒効果を保ちつつ、粘膜にやさしいというメリットがあります。
500ml程度のお湯に小さじ一杯程度の塩を入れて30秒程度のうがいをすれば十分です。
《 熱中症対策 》
汗などをかくと水分と同時に塩分も減少します。仮に水だけを補給すると塩分濃度がさらに減少してしまいます。
《 便通改善 》
朝起きてミネラルを含んだ自然塩を一つまみ入れたコップの水を飲む。
塩のミネラルにはカリウムやマグネシウムがあり、腸の働きを活性化させる。カリウムは便通を促し、マグネシウムは便を柔らかくして排便しやすく働きかけます。
《 殺菌効果 》
塩には微生物を殺菌し、その繁殖を防ぐ効果があるのです。漬物が良い例です。
《 貧血》
鉄分の多く含まれるピンク岩塩を使うと良く、
貧血で倒れたときには天然の塩の塩水をつくって飲ませると回復します。
和食を作る際にはまろやかで深みのある海塩、
こってりとした肉料理には岩塩がオススメです。
作られた塩は、色々なものが混ざっています。
それを体は必要なもの、必要の無いものに分別して取り込んだり、捨てたりします。
多すぎても、少な過ぎてもその分調節しなければなりません。
心臓が血管が腎臓が働いて調節してくれてます。
本当に必要な物を適度に取る事が大事です。
よく、バランスの良い食事を!と言われるのはそういう事です。
偏らず、良い物を選んで摂取する。
食材に少しお金をかければ、結果的には病気にならない身体になり、医療費も安く済みます。
健康の基礎は食べ物です。
良い物を知り、身体を作り、いつまでも元気で働けく好循環にしましょう。
塩分の役割
【身体と塩】
塩分は体内の総水分量を増やしたり、減らしたりしている。
ラーメンを食べて塩分が多くなったら喉が渇いて水が飲みたくなるでしょ?
お茶を沢山飲むと、体内の水分量が多くなるので汗や尿が出て排出するでしょ?
塩分を摂ると喉が渇き、水分を補給します。すると体内の総水分量が増え、血液量が増え、血管を圧迫して血圧が上がります。
塩分を摂りすぎると高血圧になりますよ~とドクターに言われますね。
1日6グラム程度を基準とされています。
【 塩分を摂りすぎると… 】
高血圧、腎疾患、心疾患、むくみなど。
水分調節の為に身体は働いています。
血液調節のために心臓が働き、血管に負担をかけ、排出のために腎臓も動かなければならないし、それでも追いつかなくなると、だるくなったり、染み出てむくみなどになります。
色々、我慢できずに、しょっぱいのが好き!甘いのが好き!などを繰り返すたびに、
身体は修正する為に働いているのです。
醤油やソースはかけるよりもつけた方が摂取量は少なくて済みます。
しょっぱさが物足りない時は、酢やレモンなどの酸味香辛料を使うと良いです。
ちょっとした工夫をする事で身体の負担を減らせますよ。
【 少なすぎてもダメ… 】
《美容》
塩分が足りないと新陳代謝が衰えて、皮膚などの細胞の再生が遅くなります。
《食欲・栄養》
胃などの消化液も少なくなり、消化活動が低下して、食欲が落ち、栄養が不足してしまいます。
《脱水やショック症状》
猛暑の脱水は水分だけ取ってもダメですよ。
《貧血》
塩分が足りないと血液量が減るので、貧血になりやすくなる。
《頭痛・眩暈》
酸素は血液によって運ばれます。血液量が少ないと酸欠になり頭痛やめまいも起こりやすい。
《冷え性》
塩は『血圧を上げる=体温を上げる』
血液量を増やし、血圧を上げて循環を良くし、体温を上げる。
不足すると冷え性の原因にもなります。
体内の塩分調節をする事で適正な体温を保つ事ができるのです。
塩の銘柄などについて書こうと思ったのですが、その前にちょっと…
がいっぱいになってしまいました。
塩の役割、重要性が分かると、こだわる必用性も理解出来ると思います。
もう少し書いてから、銘柄などにいきたいと思います。
では。
塩
ミネラルの話が出たついでに塩についても少し。
人間の血液中には0.85%の塩分が含まれている。
PH7が中性、低いと酸性、高いとアルカリ性。
人間は7.4の弱アルカリ性です。
鉄くぎを良い塩で作った塩水に浸しておいても、赤く錆びません。
科学塩や精製塩の塩水に浸すと赤錆が発生し、釘はボロボロと朽ちてしまいます。
身体が錆びるという事ですね。
【 塩の種類 】
大きく
①天然塩
②精製塩
《①天然塩》
天然塩は塩化ナトリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラル含有の表記があります。あら塩も天然塩です。
《②精製塩》
イオン交換方式で作られた精製塩にはマグネシウム、カルシウムが全く含まれていない単なる塩化ナトリウム。単なる塩化ナトリウムは高血圧リスクを高める。
99%塩化ナトリウム、イオン膜、イオン交換膜などの表記があればアウト!です。
【 作り方の違いによる分類 】
《天日塩》
海水を太陽や風などの自然の力で乾燥させ、結晶化させる。
熱を加えないのでミネラルが豊富に含まれる。一番栄養価が高い。
《加工塩》
原塩や海水を加熱して、にがりなどを追加して、ミネラルを補い、成分調整している塩。溶解、平釜、立釜などの表記。
《精製塩》
ミネラルを取り除いて精製されて作られた塩。
成分はほぼ100%塩化ナトリウム。
成分表示に塩化ナトリウム99%以上とある。
海水から作るのが海塩。
大陸の起伏で、海で無くなった所で結晶化したのが岩塩。
湖が湖塩。
取れる場所や製法によって分類されています。
塩も水と一緒で身体の基礎をつくる物です。
身体の錆びはガンの元です。
毎日使うものなのでこだわりたいですね。
次回は商品などについて話します。
正しい枕 3
前回まで ①正しい枕とは
②正しい枕の使い方とは
の説明をさせて頂きました。
簡単にまとめると
①正しい枕とは 生理湾曲、前カーブを作る事。
②正しい使い方とは 後頭部にあててはいけません、首枕が正しいですよ。
でした。
首の生理湾曲を作る事が大事です。
その為には、枕にある程度の硬さが必要になります。
※ 首に合う枕を探すのではないですよ
正しい枕の形(生理湾曲)に首を合わせる
です。
少し硬さのあるかまぼこ型の枕があると良いですが、
ない場合はタオルで作ります。
まず、丸めます。(少し硬い、強度のあるタオルが良いです)
これを首にあてますが、注意点が4つ。
①首にあてる、後頭部にあてない。
②後頭部が少し浮く。後頭部が下についてしまうとストレートネックになり、
前カーブの生理湾曲が作られない。(その為に少し硬さが必要になります)
③アゴとオデコのラインがベットと平行。
(アゴがあがったり、オデコがあがったりしない)
④沈む布団はダメです。(布団が沈むとオデコが上がってしまう)
異常4点がポイントです。
寝ている途中にどこかにいってしまっても良いです。
気が付いたらまた、首にあてればよいです。
寝返りは必要です。
逆に寝返りをしない人は腰痛などが多いです。
子供は寝相が悪いから、腰痛になりにくい。
寝相が悪いのは良い事です。
風邪ひかない様に注意してくださいね。
ではまた。
正しい枕 2
前回正しい枕は後頭部ではなく、首にあてる首枕!というお話をしました。
今日は首枕について。
写真の様な少し硬い、かまぼこ型の形が理想です。
このかまぼこが首の生理湾曲を作っています。
少し硬いが重要です。
やわらかいと首の前カーブが出来ないので意味がなくなってしまいます。
骨格は寝ている間に形成される事が多いです。
寝ている間に正しい形に修正していきましょう。
当施設でも販売していますので(8,800円税込み)欲しい方がいたら連絡して下さい。
kawagoe@a-line.jpn.com
049-277-5226
中央リハビリステーションエボルブ川越 立川まで。
首の前カーブが出来ていて、肩こり、頭痛が少ない人はこの枕をしてもなんのことはないですが、ストレートネックや頚椎症などの人は最初、物すごく抵抗を感じる人が多いです。
1分もしていられない人もいます。
まっすぐなストレートネック、関節の歪みや硬さのある頚椎症を、
前カーブの正常に戻す作業なので、最初は違和感があって当然です。
①異常な首→異常に合わせた枕→最初、フィットしていると感じる→使い続けても身体の不調が続く。
②異常な首→正常に合わせた枕→最初、違和感を感じる→使い続けると正常になっていくので身体が良くなる。
こういう図式になると思います。
実際、患者さんで、頭痛はほぼ毎日、ロキソニン多数服用、血圧180位の方に首枕を勧めて、使ってもらいました。最初は
”先生~あの枕ダメ、逆につらい…。”
‟だまされたと思って、毎日1分でも5分でもいいから継続して使って”
ダメ→頑張って→やっぱりダメの繰り返しでした。
枕をする時間が、1分から5分、5分が30分に段々使える時間が延びてきて、それと共に、頭痛が減って、薬の服用回数が減ってきました。
血圧も180位から130前後に落ち着き、肩こりも減ってきました。
(ロキソニンは副作用で胃などの消化器官を痛めますので、服用を止めれる事はとても重要です。)
色々ありましたが乗り越えてくれたので、今では旅行先にも枕を持っていくそうです。
ケースは様々です。
5年後、10年後も絶好調!でいる為には、正しい事を習慣づける必要があります。
未来のために一歩踏み出してみましょう。
【ポイント】
※ 首に合う枕を探すのではないですよ
正しい枕の形(生理湾曲)に首を合わせる
です。
次回じゃ枕を買うまでにはいかないけど、試してみたい人の為に、タオルを使った代用枕の作り方のお話をします。
お楽しみに。
ミネラル
体の必須成分のうち、炭水化物、タンパク質、脂質は3大栄養素です。
これにビタミンとミネラルを加えたものが5大栄養素です。
ミネラル (mineral) という言葉は、mine (鉱山・鉱石など) に由来し、岩や土に含まれる無機質成分です。
体内で合成できないため食物として摂る必要があります。
身体の臓器や組織を円滑に働かせるために必要なものです。
不足した場合は欠乏症や不調が発生しますが、摂りすぎた場合にも過剰症や中毒を起こすものがあります。
【水に関する主なミネラル】
《 ナトリウム 》
体内の水分量の調整、筋肉を動かす。塩素と結合して食塩となる為、取りすぎ注意です。取り過ぎると腎障害、高血圧、動脈硬化の原因となります。
《 カルシウム 》
骨と歯の形成。骨は破壊と形成を絶えず繰り返しています。このバランスが崩れると骨粗鬆症になります。過剰摂取は尿道結石のリスクがありますが、長年不足している事が多いようです。
《 マグネシウム 》
カルシウムが骨から溶け出すのを防ぎ、血流を整える役割をします。
カルシウムを取っても、マグネシウムが不足すると骨粗鬆症のリスクは高まります。
2:1の割合が良いとされています。摂取しすぎると下痢になる場合があります。
《 カリウム 》
ナトリウムとのバランスで血圧などに関与。ナトリウムを摂取すると血圧が上がり、カリウムを摂取すると血圧が下がります。腎機能低下時は摂取量に注意です!
水の成分で多いのはこの辺りですかね。
【市販されている商品の成分表示】
《い・ろ・は・す》
●ナトリウム : 1.2mg ●カルシウム : 0.95mg、
●マグネシウム : 0.30mg ●カリウム : 0.10mg
《南アルプスの天然水》
●ナトリウム : 0.4~1.0mg ●カルシウム : 0.6~1.5mg
●マグネシウム : 0.1~0.3mg ●カリウム : 0.1~0.5mg
《エビアン》
●ナトリウム : 0.7mg ●カルシウム : 8.0mg
●マグネシウム : 2.6mg
カルシウムとマグネシウムのバランスが◎
《のむシリカ》
●ナトリウム : 1.8mg ●カルシウム : 3.1mg
●マグネシウム : 1.4mg ●カリウム : 0.57mg
●ゲルマニウム : 5ppb ●バナジウム : 3.4ug
●シリカ : 9.7mg ●サルフェート : 3mg
●炭酸水素イオン : 17mg
《クリスタルガイザー》
●ナトリウム : 1.13mg ●カルシウム : 0.64mg
●マグネシウム : 0.54mg ●カリウム : 0.18mg
《コントレックス》
●カルシウム : 46.8mg
●マグネシウム : 7.45mg ●カリウム : 0.28mg
これだけのミネラルを含みながらカロリーはゼロなので、ミネラル不足を
気にするダイエット中の女性などから支持を得ています。
《ゲロルシュタイナー》(炭酸水)
●ナトリウム : 61mg ●カルシウム : 180mg
●マグネシウム : 50mg ●カリウム : 5~9mg
《ソラン・デ・カブラス》
●ナトリウム : 0.51mg ●カルシウム : 5.94mg
●マグネシウム : 2.56mg. ●カリウム : 0.11mg
腸内吸収・利尿を促進し、腎臓結石予防にも役立つと医学的にも推薦され
ています。
大事なのは続ける事です。
目的は?ダイエットなのか? 骨の強度なのか? 美容なのか?
その為に必要な成分を知り、続けられる金額なのか?を知り、試しにのんでみて、体に合いそうなら続けて下さい。
海外のミネラルの多い硬水は苦手な人もいると思います。
苦手なのに体に良いからと無理して飲んでも体にはあまり良くないですよ。
いやいややってる事って上手にならないでしょ?
1か月続けても変わりませんよ。食べたり飲んだりしたものが体になるには時間がかかります。
長く続けることに意味があります。
続けられそうなものに出会えると良いですね。
水について
前回のざっくりから段々掘り下げていきます。
今回は水をテーマに。
【水の種類】
・アルカリイオン水(人はアルカリ性なので身体との相性が良い)
・水道水(水源から様々な場所を通過する為、浄水場で塩素消毒される)
・酸素水(酸素が多く、吸収されやすい)
・海洋深層水(深海の為、細菌が少なく汚染が少ない。ミネラルが多い)
※ ミネラルウォーターやナチュラルウォーターの違いは農林水産省の殺菌処理の
方法の違いによる分類です。
沈殿・濾過・加熱・殺菌など、何をしているのか?の分類です。
【 日本の水とヨーロッパの水の違い 】
①地形と地質が違う。
日本は山地が急で、平地が少ない為、雨水が短時間で海に流れてしまう。
地層のミネラルを吸収する時間が短い為に軟水が多い。
ヨーロッパは平地が広い上、ミネラルを含んだ石灰岩の地層が多いので、
吸収する時間が長いので硬水が多くなります。
《硬水と軟水?》
カルシウムとマグネシウムの量を表した数値を‟硬度”。
WHOの基準では硬度が120㎎/l以下を軟水、以上を硬水。
②処理の基準の違い
日本は安全性が優先され、殺菌が原則となっている。
ヨーロッパはそのままボトリングされ殺菌してはいけない決まりになっている。
ヨーロッパでは採水地の周辺には工場やゴルフ場などの建設が禁止され、汚染されない様に保護されています。なるべく地層のミネラルを残したままに出荷したいということなのでしょう。その代わり何度も品質チェックをおこなっています。
水を殺菌して安全性を優先している日本に対し、素材そのものの良さをなるべく残す海外との違いですね。日本人が海外旅行で、水を飲んでお腹を痛めるのはこのせいですね。
産地、成分、処理方法の違いにより分類されています。
色々あって何をみて選べば?になってくると思います。
安全性なら日本の水。地下のミネラルを取りたいなら海外の水。
この後、ではミネラルとは?などについて解説していきたいと思います。
皆様の長く続けれる健康習慣のお役にたてばと。